ネット上で発言する際の注意点




個人が自由に情報を発言できる時代となりました。
しかし、発言をめぐって炎上騒ぎが起きたり、見ず知らずの人に絡まれたりして、精神的にダメージを負う人が増えています。

SNS上で口論や炎上した経験が私には何度かあります。
私が中心だった時もあれば、関わっている程度のこともありました。これらの経験を踏まえて、そういったトラブルに巻き込まれないための注意点について話していきたいと思います。





犯罪自慢、悪戯自慢はしない



SNSでよく炎上するネタが犯罪自慢や悪戯自慢です。
誰かが犯罪や悪戯をネット上に挙げて、それを見た人が叩き、リツイートして拡散します。
無関係な人が、『錦の御旗』を掲げて社会的制裁を加えようとするのです。ここではそれが良いとか悪いとかの話はしません。他人の悪事を叩きたがる人達がいる“という事実を知っておいてください。
そのため、過去の若気の至りであろうと犯罪自慢、悪戯自慢はしないようにしてください。




誹謗中傷、批判はできるだけ書かない

言葉は刃物です。誹謗中傷、批判は間違いなく人を傷つけます。人を傷つけていい正義などありません。
不特定多数が見ているSNS上で、相手の実名を挙げて愚痴る人やマナーが悪い人を写真で撮影し投稿する人がいます。
気持ちは分かりますが、かなり危険な行為です。実名、写真は載せてはいけません。もしかしたら、書かれた本人がエゴサーチして見るかもしれません。そうなれば、読んだ人が深く傷つくでしょう。

人間ですから、愚痴りたくなる時もあります。その際は、限られた人達しか見えないLINEか、対象者を絞って実名と写真は伏せて、愚痴だけを投稿してください。





ネガティブよりもポジティブに書く

一つの事柄も書き方次第で、ネガティブにもポジティブにもなります。
ネガティブに書くよりポジティブに書くほうが非難される確率は少ないです。


たとえば、
「好きじゃない仕事をしている人って不幸だよね」(ネガティブ)は、
「好きな仕事を出来る人って幸せだよね」(ポジティブ)にも書けます。
できれば後者の書き方のほうが好ましいです。
このように、一つの事柄はネガティブにもポジティブにも書けます。
何かを書くときは、「ポジティブに表現できないか」と一度考えてから発信してください。





読者は多いほどブレーキになる

SNS上の読者は多いほどいいです。
私には、Twitterのフォロワーが2万人、facebookの友達が2千人います。さすがにこれだけの人に見られていると、言葉の使い方に気を配ります。実はこれは重要な着眼点で、見られている人の数が増えれば増えるほど、無意識に言葉の使い方に気を配るようになります。

個人で問題発言や犯罪自慢してしまう人のフォロワーは、さして多くありません。そのため、犯罪自慢や悪戯自慢しても見ている人が少ないから炎上しないだろうと油断して投稿してしまうのです。

私も人間としてまだまだ未熟なため、多様な人たちに見られていないとおそらく不適切な発言をしてしまいます。見ている人が多いことが、ブレーキになっているのです。
たとえ、あなたが発信するメッセージが数十人しか見ていなかったとしても、万単位の人に見られているという意識でいてください。





実名を公開する

私の持論ですが、実名よりも匿名のほうが、失言を招き炎上するリスクが高くなります。
匿名だと人はどうしても黒い部分“が出てしまい、犯罪自慢や悪戯自慢、暴言、誹謗中傷を書いてしまいます。
私が見た限りでは、炎上は匿名の人同士、または一方は有名人でもう一方は匿名の場合が多いです。実名同士で口論したり炎上したりしている状況は稀です。
実名を出すことで、細心の注意を払い発言するようになり、匿名で粘着してくるような人は相手にしないようになります。





誰かを傷つけたら素直に謝る

誰かを傷つける気がなかった発言でも、人を不快にさせる場合があります。不快にさせてしまった人から文句がきたら素直に謝ったほうが良いです。謝るのは「不快にさせてしまった事実と表現」に対してです。
事実や主張は謝罪・訂正はしなくてもいいです(事実や主張が間違っていたら、謝罪・訂正してくださいね)。
謝らなければ、問題がこじれ、争いが長引きます。良いことは何一つありません。
自分が発端であれば、素直に謝ってしまうのが最善策です。





それでも絡まれたら

細心の注意を払って発言しても絡んでくる人はいます。
明らかに悪意を持って粘着してくる人も時々目にします。私は以前、とある有名人に執拗に絡んでいる人がいたので「失礼な人ですね」と注意したら、今度は私も絡まれました。そんなものです。


ここでは、明らかに悪意“を持った相手にどう対処するかをお伝えします。

悪意を持って絡んでくる人は、匿名で顔写真を公開していません。個人が特定される情報は極力晒さないようにしています。そのほうが自分自身の名誉や実社会へのダメージがないからです。また。都合が悪くなれば、いつでもアカウントを消せる状態にしています。実際に、絡んでおいて相手に論破されたら、アカウントをさっさと消して逃げた人を何人も見ています。

さて、そのような人に絡まれた時の対処法は3つあります。



1、ブロックする
一番いいのはブロックしてしまうことです。
一つだけ補足があるとすれば、ブロックした直後は、相手はブロックしたことについて批判したり馬鹿にしたりする発言をします。それをエゴサーチなどで覘いてしまうと精神的なダメージがあります。一時的なことですので、特に気にならなければブロックは一番適切な処置です。



2、スルーする
何も返事をしない、または適当な返事をしてあしらっていれば、相手もそのうち飽きてきます。悪意のある相手に対して、私は基本スルーをしています。
ただこれは、「まぁ、こんな奴相手にしていてもしょうがない」という精神的な余裕が必要です。絡まれていちいち頭にきて気分を害するなら、ブロックしたほうが良いです。



3、まともに相手をする

理屈に対して理屈で応え、まともに相手をしてもいいです。
ただしこれは泥沼化する可能性があります。そうなると、かなり精神力を消耗する戦いになります。そのため、あまりお勧めできません。
相手が根本的な間違いを犯しているためすぐに論破できる場合か、自分の精神力が強くないかぎり、まともに相手にしない方が良いでしょう。

※あるコスプレイヤーが「アンチオフ会」というアンチしか参加できないオフ会を企画していました。アンチにいつも粘着されるのに嫌気が差したのか、まとめて相手してやるから集まれという主旨の企画です。凄まじい精神力の持つ主です(ちなみに女性です)。
ここまで精神力が強ければ、さすがのアンチも引いてしまいます。





絡まれたときに必要なのは精神力

SNS上で絡まれた場合、大切になるのは精神力です。
絡まれると苛立ったり傷ついたりして、精神がまずやられます。そうなると夜も眠れなくなり、今度は体に異変が生じます。身体に来ると、ますます精神にダメージを負います。
実は、テキスト上での口論は、直接会って口論するよりも何倍も疲れるのです。
精神力をどれだけ保てるかが極めて重要です。口論で負けると言うより、根負けしてしまうのです。
SNSでの口論は、論の勝負と言うより、精神力の勝負なのです。

精神力は、慣れ“でしか鍛えられません。ネット上の口論や炎上を数多く経験している人は、精神力が鍛えられていきます。有名人は、否応なしに絡まれたりするので、必然的に慣れていきます。とはいえ、まったく傷付かないわけではありません。たくさんの人から粘着され、アカウントを消した芸能人も数多くいます。

一個人がどこの誰だか分からない人から粘着されれば、それは相当精神的なダメージを負うはずです。一個人が慣れるほどそのような経験をしても得る物は何もありません。

ぜひ、今まで書いてきた内容を参考にして、トラブルに巻き込まれないようにしてください。

以上になります。