■売上アップを目的としないデザイナーは淘汰される



「WEBページのコンバージョンを上げるために添削して欲しい」
私は販促物の添削サービスを行っているため、このような相談を度々受けます。

私の指導を受けたクライアントは、自分でWEBページを修正する方とEBデザイナーに修正を委託する方の二通りに分かれます。前者の進捗は早く、一日でWEBページを修正する方もいらっしゃいます。しかし、後者は意外と時間がかかります。直接クライアントがいじれないのも理由ですが、デザイナーの反発があるのも大きな理由です。

デザイナーに添削内容を伝えると、「デザイン的に駄目だ」と返されてしまうのです。中には、私が伝えた通りに直さないデザイナーもいます。

この手の摩擦は、セールスライターとデザイナーの間で頻繁に起きます。私も幾度となく経験してきました。おそらく他のセールスライターも同様の経験をしていることでしょう。私もデザイナーの意見を無碍にはできません。なぜなら、デザイナーとして言っていることは正しいからです。

そもそも、セールスライターとデザイナーでは、立脚点が違うのです。そのため、目的や視点に相違が生じます。セールスライターは「お客様からどうしたら買ってもらうか」を見ていますが、デザイナーは「お客様にどう思われるか」を見ているのです。

とはいえ、最終的にはデザイナーが折れることになります。クライアント先の経営者がマーケッターよりの発想でいるからです。経営者は、売上を上げたくてWEBサイトの制作をデザイナーにお願いしているため、「デザイン的に駄目だ」は通りません。「売上的にどうか」を見なくてはいけないのです。

企業からお金をもらいデザインしているのなら、企業のニーズに合わせてWEBサイトを作るべきです。それがデザイナーとしての商売です。

話は少しそれますが、
私は、企業からお金をもらって作ったWEBサイトや販促物を「作品」と称するデザイナーが好きではありません。商品を作品と評するなら理解できます(デザインは付加価値になるため)。しかし、販促物は作品にはなりえません。売上を上げることのできないデザイナーのいいわけです。そんなデザイナーは今後淘汰されていくでしょう。




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